こんにちは☺︎
今回は主にこちらの本から学んだことをシェアいたします。
赤ちゃんの成長は「見守り」が大切で「ゆっくり」がポイント!という内容です。
赤ちゃんの発達と子育て環境
一昔前、『歩行器』が爆発的ブームになったそうです。歩くようになるのが早いとかナントカ…という謳い文句だったそうですが、ぽんパパも漏れなく乗っていました(笑)
まだ腰の座っていない赤ちゃんを座らせる椅子もありますね。子育て支援センターなどにも必ずと言っていいほど置いてあります。
たしかに歩行器や赤ちゃん椅子は使いやすい道具かもしれませんが、本末転倒なものになっている可能性もあるんですね。
さらにどんどん進む離乳。
そのような赤ちゃんの成長を無視した『早すぎる』無理矢理なステップアップは、健やかな成長を阻害しかねないことが分かってきています。母子手帳が必ずしも「正解」とは限らないんですね。
※もちろん、離乳については現代社会においてどうしても避けられない場合も多くあると思います。そう言った場合は私たち自身、お母さんの状況優先で全く問題ないと考えています。
親が笑顔でいることが一番のプレゼントですよね!
100%同意!
原始反射の統合
では何故、歩行器や赤ちゃん椅子の使用を控えた方が好ましいのか……..
原始反射が統合されないままになるから
ということが研究で明らかになってきています。
ここで、赤ちゃんが生まれながらに持つ原始反射の種類をみていきましょう。
原始反射 | 刺激 | 行動 |
乳探し反射 | 指、乳首で頬を撫でる | 刺激の方向に頭を向けて口を開けてから吸啜運動(吸啜反射)をはじめる。 |
吸啜(吸引、吸い付き)反射 | 口唇、口腔粘膜への触刺激 | 乳探し反射によって探し当てた乳首を口唇などの特有の運動で吸う。 |
モロー(抱きつき、驚愕)反射 | 大きな音、支えを失うなどの突然の刺激 | 脚・腕・指を一度外側に伸ばした後、さらに胸を抱くように腕を内側に曲げる。 |
ダーウィン(把握)反射 | 手のひらを撫でる | 強く握り拳を作る(棒であればぶら下がれる程握力が強い)。 |
バンビスキィ反射 | 足の裏を撫でる | 足を折り曲げて足の指を扇状に開く。発達後は、足の指を内側に曲げる。 |
歩行反射 | 腕を持って足を平らな面に触れさせる | 歩行するように足踏み運動をする。 |
これらの原始反射は徐々に消えていきます。(※私はモロー反射くらいしか知りませんでした)
息子も3ヶ月ごろまでモローが続きました。
しかし、原始反射は“ある月齢に成長したから”消えるのではないんですね。
『統合』しきったから、なくなるんです。
例えるなら【モロー反射100回券】という券を使い切った、という感じです。
ですから無理矢理に反射を止めてしまうと、“反射券”は使われないまま、つまり原始反射が残ったまま成長していくことになるんですね。
つい反射を止めてあげようとしたくなるけれど、何回も繰り返し反射をすることで統合されていくんだなぁ。
統合されることで、子どもの「五感」がつくられる
では原始反射が『統合』されるとどうなるか………
五感になっていきます。
無意識下における反射から意識的に動けるようになっていくんですね。
では原始反射が残ったままだとどうなるの?
という疑問が湧きますよね。
それが以下に挙げる行動、症状に繋がっていきます。
いはゆる『発達障害』といわれている症状でもあります。(”障害”ではないですけどね!)
大人でもスキップの苦手な人、口寂しくて咥えタバコなどしてしまう人、球技が苦手な人….など原始反射が残ったままになっている人は沢山います。
⚠︎ただし、それもひとつの個性と捉えることができ、原始反射が残ること、イコール悪いことでは決してありません。
しかしながら、もし上記に挙げたようなことに悩むことがあれば『もしかして原始反射の統合がまだ完了してないのかな?』と思ってみることもできますよね。
私自身、もしかしなくても原始反射が統合されていない分野がたくさんある気がッ……!
ムフフ……。
原始反射を統合するには
統合ワーク(ボール遊びやブロック遊びなどの運動を通して原始反射を消失させる)
が有効とされています。
苦手と感じることを優しめにトライしてみるといいかもしれませんね♪
番外編:乳首を吸う、吸啜反応の大切さ
今回ご紹介している上野さんのご著書にはありませんが、“西原式育児”開発者の西原博士は【吸啜(きゅうてつ)運動】の重要性も説いています。
よく西原式離乳食(早くても1歳半から離乳食をはじめる)に対して
噛む力が育たないのでは?
という疑問を持つ方がいるそうなのですが、
吸啜運動の延長上に咀嚼運動があります。実際に哺乳瓶の乳首を吸ってみればわかりますが、かなり顎の筋肉を使うことが分かります。
また、胎内記憶研究で有名な池川明先生が仰っていたのですが、赤ちゃんがおっぱいを飲む時は【乳輪を噛む】のだそうです。
【哺乳瓶の乳首を吸う】と【乳輪を噛む(吸う)】運動を比較すると後者の【乳輪を噛む】運動の方が顎にかかる圧力も5倍と、使われる筋肉も運動量も全く異なることが伺えます。
即ち、「おっぱいを飲むこと=咀嚼力」に繋がるともいえますよね。状況が許すのであれば母乳育児をなるべく実践できるといいんですね。
赤ちゃんと成人のつくりは違う
実は、赤ちゃんのように息継ぎなしでおっぱいやミルクを飲むのは大人にとって“至難の業”。
大人は鼻と喉が分かれているのに対し、赤ちゃんは鼻と喉が立体交差しているから。そもそもつくり自体違うんですね。
赤ちゃんは大人の“ミニ版”という訳ではなく、つくり自体が異なるんだ。
以上からも、早すぎる離乳食はむしろ、丸呑みや誤嚥、よく噛まない子に育つ可能性もあり、口呼吸やアレルギーに繋がることもわかっています。
西原博士の提言していることはつまり、【吸啜反射を統合しきっていない】ことの弊害でもあるのだと考えられます。ですから、できればおっぱいを何回も吸わせてあげる、というのは大切なことだと思います。
いつまでこの授乳は続くのかと疲弊していた時期もありましたが、いつからか呼吸するかの如く授乳できるようになりました。。。
お座りの正しい時期は9〜10ヶ月ごろ!
話をお座りに戻します。
母子手帳にはお座りは6-7ヶ月ごろからと書かれていますが、本来の成長段階からはズレてしまっているようです。
【寝返り→ずり這い→ハイハイ→お座り→つかまり立ち→立っち】の流れ
確かに自発的にお座りをするためにはこの流れでないとできませんよね。
ずり這いやハイハイの時期を経て、十分な筋力を養ってからはじめて自力で座ることができるようになるんですね。
無理なお座わりの練習は、姿勢の悪さや筋力不足に繋がります。大人でも【腰座り】できていない人がいるんだそう。逆にその後の発達がなかなか進まない場合もあります(ハイハイしないなど)。
ムムッ!私、腰座りまだかもしれない……..ッ!
図のように、【自力でお座りした子】と練習などで【早めにお座りした子】とでは姿勢に大きな差が出ていることがわかります。
ですから、お座りや立っち、歩く練習は必要ないんですね。ずり這いもハイハイも単なる通過段階としか捉えられていない部分がありますが、それぞれ必要なステップであり、実は今も研究がなされています。
ゆっくり過ぎるくらい、各ステップをさせてあげればいいんですね。
ハイハイを沢山させよう
現代住宅ではスペースの確保が難しいという難点もありますが、床面積をなるべく広げてあげて存分にずり這いなりハイハイを沢山させてあげたいところです。
ハイハイを沢山させた子は強く育つ、ともいいますから!ゆっくりいきましょう♪
もちろん順番通りに行かない場合もあるでしょうし、赤ちゃんの個人差もかなりありますよね!気にしすぎは禁物です。ただ、シャフリングベビーや発達障害という言葉が聞かれるようになった背景には何があるのかを考えてみるのは大切なことなのかな、とも思います。
私たち自身、ゆっくりのんびり見守りたいと思います。沢山遊ばせてあげたいですね☺︎
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本日もお読みいただきありがとうございました!
それではまた。
【追記】
マタニティクラスで配布された(海外在住時)発達の資料にも、9-10ヶ月ごろに座り始めるとの記載がありました。日本では6ヶ月〜なんて書いてあったりしますよね。でも寝返りを打ち始めた頃に1人座りできる訳が…..。もちろん発達のペースは個人差がかなり有りますので、無理な練習をせず自然に座るのを待つべし、ですね!
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